⬆️ 2018年1月7日朝10時過ぎ、大須演芸場の前には開場を待つ行列ができていた。
⬆️ 10時20分開場。
桂紋四郎:延陽伯
- 桂紋四郎君は解説に寄れば入門7年の若手。上方落語には前座・二つ目・真打という江戸落語の階級制度はないが、前座か新二つ目ぐらいだろうか。くっきりした語り口で聴きやすい。ちょっと楽しみな若手だと思った。
- 上方では「延陽伯」と呼ばれることが多いが、江戸では「たらちね(垂乳根)」である。
- 開口一番は持ち時間も短いので噺の途中まで。
オレンジ:漫才
- オレンジの漫才は大須演芸場で何回か聞いているが、今回初めて面白いと思った。
- 向かって右の泉さんがいい味だった。
柳家吉緑:寄合酒
- 花緑さんの弟子。二つ目。
- 北京ダックもフカヒレスープもない中華レストラン。可もなく不可もなし。
雷門獅篭:時きしめん
- 名古屋の落語家なら、やっぱり。
- 時蕎麦は、客が一文ずつ数えながら銭を払い八文のところで時を聞く。蕎麦屋が「へい九つで」と答え、それを受けて客は「とお、じゅういち、じゅうに・・・」と続けて一文ごまかすのだが、
- 獅篭さんの「時きしめん」では、客が「ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう」まで数えたところで、客が蕎麦屋に「生まれはどこだい?」と聞く、蕎麦屋が「なごや〜」と答え、客は「ここのつ、とお・・・」と続けて二文をごまかす、という工夫。
- それを見ていた与太が翌日マネをするが、蕎麦屋の生まれは「よっかいち〜」で、「いち」に戻ってしまうというサゲ。面白いじゃん。
- しかし、考えてみたら時を聞くから「時蕎麦」なわけで、獅篭さんのアレンジは生まれを聞くのだから「時きしめん」ではなく「どこきしめん」というべきじゃないかな。(笑)