2003年にイギリスとフランスに家族旅行をして以来、19年ぶりに日本を出国することになった。

朝7時半、金山駅から名鉄特急で中部国際空港に到着。まずやらなきゃいけないのは10時発のベトナムエアライン(VN 341便)のチェックインと予約したグローバルWiFiを借りること。

グローバルWiFiのカウンターはまだ空いていない(8時オープン)ので、先にベトナムエアにチェックインすることにした。その時間、空港内に1カ所だけ大混雑しているところがあって、案の定そこがベトナムエアのカウンターだった。

ベトナムエアのカウンターはベトナム人たちの大行列。

久しぶりに母国に帰る大勢のベトナム人たちが沢山の荷物と共に長蛇の列を作っている。スーツケースだけでなくダンボール箱をカートに積んでいる人も多い。とにかく荷物が多いのでチェックインに時間がかかっているようだ。

昔はチェックインのときに旅行社か航空会社で発券してもらった航空券が必要だったが、今はネット予約だから手元に航空券がない。あるのはスマホの予約コード画面だけ。ホントにこれで乗れるのか、ちょっと不安(笑)

しかたなく列の最後尾につく。行列の途中には、機内持ち込み荷物の重量検査もあった。ほとんどの乗客が、預ける荷物以外に、制限ぎりぎりの荷物を機内に持ち込むので重量の検査が必要らしい。

ちょうど1時間ぐらいでチェックインできたが、希望した窓際の席は取れなかった。

Vietnam Airlinesのチェックインカウンター

チェックインに想定外の時間がかかったので、慌ててグローバルWiFiのカウンターに向かった。カウンターは出発エリアから一旦戻って、空港の入り口付近だった。

グローバルWiFiのカウンター。

8時54分、グローバルWiFiのカウンターに到着。僕の前には5−6人の待ち行列。申し込みの手続きをしている人がいたりしてなかなか進まない。僕はQRコードを見せて受け取るだけなのに・・・イライラ。

WiFiを受け取り、再び出発エリアへ。こんどは手荷物検査と出国手続きだ。

驚いたことに、出国手続きは顔認証システムに変わっていた。

パスポートの顔写真のページを開いて装置の上に置き、カメラに顔を向ける。パスポートと同一人物と認識されるとドアが開いてあっけなく出国完了。(ここは撮影禁止のため写真なし)

なんだか呆気ない。しかし、昔の出国手続きが思い出せない。

顔認証出入国システムの資料写真

ベトナムエアの機材はエアバス350-900。ボーイング787の対抗機らしい。

ベトナムエアのカラーリングはとてもオシャレだと思う。ゴールドによく合うきれいな青は毛布やチケットにも使われているコーポレートカラー。

機内はほぼ満席。見渡したところほぼ99%がベトナムに帰国する乗客だった。

僕の席はABC/DEF/GHIのG。Hは空席でIの席にベトナム人の若い男性がいた。

離陸早々に配られた強力なアルコール消毒用のおしぼりで、僕が自分の顔を拭こうとしたら「それは危ないです。」とI席の彼が慌てて止めてくれた。周りを見るとベトナム人のみなさんはそのおしぼりで手指や座席前のテーブルや肘掛けを隅々まで拭いていた。なるほど〜!

彼はトイレに行くタイミングも僕に合わせてくれていたように思う。僕がトイレに行く度に彼もトイレに立ち、自分がトイレに行くために休んでいるボクを立たせないようにしてくれていた。年長者を尊重するベトナム人の気遣いを嬉しく思った。

<セントレアからホーチミンまでのフライト映像>