さて、少し地理と歴史の勉強。
クイニョン(Quy Nhơn)がその省都であるビンディン省(Tỉnh Bình Định / 省平定)は、ベトナム南中部沿岸地方に位置し、北はクアンガイ省、西はザライ省、南はフーイエン省に接しており、東は南シナ海に面する全長134キロの沿岸線となっている。 ホーチミン市から北に約649キロ、ハノイ市から南に1065キロに位置する。

元々チャンパ王国(2世紀末〜17世紀。Champa, Chiêm Thành / 占婆, 占城)に属していたが、1470年にレ(黎)朝による侵攻を受け、ベトナムに支配・併合された。この地方に住んでいた先住民族が現在ベトナム中部南端に住むチャム族の直系の祖先とされている。 チャンパ王国の古都ドーバン(Đồ Bàn)城があった地で、チャンパ王国の特徴的なチャム塔が多く残されている。塔にはリンガ(男性器の象徴)とヨニ(女性器の象徴)も残されていることからヒンドゥー教信仰だったことが窺える。

チャム塔は、チャンパ王国の建築様式で建てられた寺院で、シヴァ神をはじめチャム族が信仰する神々や神格化されたチャム王を祀っている。チャム塔の殆どは3塔の塔群から成り、いずれも赤レンガで造られている。チャム族の信仰では、塔は神々の住む場所であり、人間が住む場所と区別するため、殆どが丘の上に建てられ、正門は日が昇る東に向かっている。チャム塔はヒンドゥー教の典型的な建築の一つで、主にチャンパ王国の古都があったクイニョン市、トゥイフオック(Tuy Phước)郡、アンニョン(An Nhơn)町、タイソン(Tây Sơn)郡に集中している。

今回訪れたTháp Đôi(タップドイ)は、クイニョン市ドンダー(Đống Đa)地区にある。12世紀末に建てられたもの。チャム塔の殆どは3塔の塔群からなるが、Tháp Đôiは北側の塔が消滅し中央の塔と南側の塔だけが残っている。そのためTháp Đôi(ツインタワーの意)と呼ばれる。

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この日の朝食はPhở Bò Viên、牛肉のフォー。


ベトナムではBúnでもPhởでも、香草をたくさん入れて食べる。

Anさんが持っているのは、Rau răm(ラウラム)という香草。
日本ではラクサリーフとかベトナムミントと呼ばれる。
パクチーに似た香りで少し辛味も感じる。

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この記事の動画
https://www.youtube.com/watch?v=Vs-8KAZAnME

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ラクサリーフは日本でも買えることがわかった。
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