複数(10羽ぐらい)のミサゴが庄内川河口付近(藤前干潟)で狩をしていた。
まずは上空を旋回するミサゴ。


獲物を見つけるとホバリングをはじめる。風上に向かい頭の位置を固定、翼と胴体だけが上下している。足も体から離している。
ミサゴたちは太陽を背中側に置き、順光で獲物を見ているようだ。


獲物をめがけて急降下を開始する。速度と方向を翼でコントロールしながら一気に降下。水面直前で両足を揃えて前方に突き出し、翼は後方に伸ばした姿勢をとる。着水面積を減らしているようだ。
着水時の翼の形はカツオドリなどとよく似ている。大きな違いはカツオドリは嘴から水に突入するのに対し、ミサゴは鋭い鉤爪のついた足から突入すること。


浮上。頭部と翼の一部が水面から出ている。このとき、水中ではミサゴの鋭い鉤爪が獲物の魚をがっしりとつかんでいる(はず)。


テイクオフ。大きな翼を羽ばたいて水面から離脱する。水中で捕まえた大きな魚を、浮力のない大気中に持ち上げるのは相当な重労働と見て取れる。
この日の獲物はボラがメインだった。

この日、狩の成功確率は3割ぐらいのようだった。
狩が成功したときは、ミサゴが水中にいる時間が長い。獲物を運ぶために体力の回復を待っているようにも見える。もしかしたら水中で魚と格闘しているのかもしれない。それに対し、失敗したときはすぐに飛び立ち、次のアタックのために空に戻る。

獲物をつかんで高度を上げたミサゴ。すぐ近くの導流堤で食事するミサゴもいれば、このように遠くまで運ぶ個体もいるようだ。どこまで行くのだろう・・・