短編小説への試み
- 中国行きのスロウ・ボート
- 「海」198004
- 題から始まった作品
- ソニーロリンズの On A Slow Boat to China に基づく題名
- 村上春樹の最初の短編小説
- 貧乏な叔母さんの話
- 「新潮」198012
- 村上春樹の2作目の短編小説
- タイトルから始まった作品。
- ニューヨーク炭鉱の悲劇
- 「ブルータス」198103
- タイトルから始まった作品
- ビージーズの同名の曲の歌詞に引かれた
- カンガルー通信
- 「新潮」198110
- タイトルから始まった作品
- 午後の最後の芝生
- 「宝島」198208
- 「羊をめぐる冒険」を発表したあとの作品。
- リアリズム的な傾向が強い(村上春樹さんのことば)
- 土の中の彼女の小さな犬
- 「すばる」198211
- シーズンオフのリゾートホテルの情景を描きたかった。
- タイトルは後からできた。
- 本人はあまり気に入っていない作品
- シドニーのグリーン・ストリート
- 「海」198212
- 「マルタの鷹」に出てきた名優”シドニー・グリーン・ストリート”より
- 雑誌「海」増刊の子供のための小説集に掲載
- 蛍
- 「中央公論」198301
- 4年後に「ノルウェイの森」に改変された。
- 納屋を焼く
- 「新潮」198301
- フォークナーに同名の作品があるが、村上春樹はその存在を意識せずに書いた。
- 僕はときどきこういうものすごくひゃっとした小説を書いてみたくなる(村上春樹)
- めくらやなぎと眠る女
- 「文学界」198312
- 後に「ノルウェイの森」の一部に使用された。
- 踊る小人
- 「新潮」198401
- 「夢の中に小人が出てきて、僕に踊りませんかと言った」という1行から始まった。
- 象工場のありようが好きだ(村上春樹)
- 三つのドイツ幻想
- 「ブルータス」198404ドイツ特集号
- 「ブルータス」198404ドイツ特集号
- 雨の日の女#241・#242
- 「L’E」198701
- 雨の午後についての無彩色のスケッチのような文章
- 特に筋はない。何も始まらない。ときどきそういう文章が無性に書きたくなる(村上春樹)
因みに装幀(装丁)は和田誠さん。